中高一貫校を選択すること
2016/04/22
座学だけで世の中を学ぶことは、思春期の少年少女の精神的な発達上、本来好ましくないことです。
思春期こそ、特に反抗期の頃こそ、子供たちは旅に出て、冒険して、たくさんの感動を得て、たくさんの失敗を経験するべきです。
そんなときに、机にかじりついているだけではもったいないものです。
多感な時期を高校受験につぶされないというのは、中高一貫校に通うメリットの中でも特に大きなものです。
高校受験があることが、日本の教育の最大の欠点であるともいえます。
たくさんの感動と葛藤を味わい、自分らしさを築いていくべきときに内申書が気になるため、思い切り大人に反抗してみることもできません。
15歳の春に同学年のほとんどの子供たちが一斉に受験をして進路を決めなければいけない、現在の日本の学校制度は、子供の精神的自立に欠かせない反抗期を、漂白してしまう作用があるのです。
しかしながら、今の若者たちには「夢がない」、「精神的に自立できていない」、「自分らしさがない」などと勝手なことを言うのが今の世の中です。
もし中高一貫校が選択可能な恵まれた状況にありましたら、中高一貫教育を選択することに損はないのではないでしょうか。