中高一貫校で真のゆとり教育
2016/04/04
先日、灘中学でとても興味深い授業がありました。
橋本武教諭によるたった1冊の小説を、中学の3年間をかけてじっくり読む「超スロー・リーディーング」です。
物語の途中、「凧揚げ」についての描写があれば、実際に凧を手作りするところから追体験したり、「難産」という言葉が出てきたときには、自分の生まれたときのことを両親に聞いて作文をさせたりといったまさに「真のゆとり教育」の真骨頂ともいえる授業です。
私立中学校では目先の定期テストで1点2点を気にしなくてよい分、「真のゆとり教育」を行うことができ、しっかりとした学力の土台を作ることができます。
また、中学生のうちにどのように教えれば、高校生になってから伸びやすいのかを、中高一貫校の教師陣は体感的に熟知しています。
高校受験での成果を気にしなくて良い分、自信を持って「急がば回れ」な指導を実践できるのです。
そのため中高一貫校では、本格的に受験勉強が始まったときに高い学力を達成しやすいのではないでしょうか。