What do you want to do?

2017/01/14
人は毎日死に向かって、寿命を減らしながら生きているのではありません。
人は生まれてから死の直前まで、その道中を楽しむために生きているのです。
私にとってこの言葉は生きていく上で最高に意味のある言葉です。
昭和生まれの私は、子どもの頃から好むと好まざるにかかわらず聖人君子的な言動を続けて行く事が正しい道だと教え込まれてきた気がします。
それに引き替え、平成生まれは「悟り世代」とも言われ、現代の世の中を生まれながらにして悟っているといわれています。
つまり、生きる上で無駄なことに命を削らなくても良いことを知って生まれてきているそうです。
ですから、20代の若者のゆとりを感じさせる言動は「悟り」から来ていると思えば理解ができる気がします。
しかし、平成生まれの若者を含め日本人は自分の考えや意見を人前で自ら述べることを良しとしていない文化があることは否めません。
奥ゆかしさ、「わびさび」などが間違った形で継承されている気がします。
私は、平成29年度から始まる直営校 MIRAIの Creative Writingコースの教材研究を現在進めています。
アメリカの子ども達のテキストの中で、何度もWhat do you think about it ? とWhat do you want to do ? といった質問が繰り返されていることに気が付きました。
アメリカの子ども達は、幼児期から自分がどのように考え、どうしたいのかを考えさせられて育っていたのだと今更ながらに感じたのです。
敗戦から71年、日本の子ども達にもこうした感覚を更に与えていくべきではないでしょうか。
生きる上でとても大切なこと。自分が、本当はどうしたいのかということ・・・
自分がしたいことを知っていて、その道に向かっていける力を持つこと。
子どもの頃からそれが大切なことなんだと感じられるよう、MIRAIは教育を通して子ども達と歩んでいきたいと思います。