学校教育と家庭教育

2015/08/23
2016 年度から小中学校一貫教育制度化が始まることに先駆け、今こそ伝えておきたい教育があります。
私は、34 年前の受験戦争という言葉が世の中に出始めた頃に学習塾をスタートさせました。
子どもたちを受験戦争などにまきこませないよう、『試験は受からせて当たり前、その上で何を子どもたちに残してあげられるのか!』このように、20 代の私は真剣に考え目標を掲げて進んできました。
そのため、子ども達一人ひとりが好きなものが何であるかが分かる心を育むことを心掛けて指導してきました。
学校教育の目的は、戦後70 年間にわたり「真理と平和を希求する人間の育成。」です。
しかし、本当にこの素晴らしい目的に向かって進んで来られたでしょうか︖
もし、この目的を本当に学校が全うできたのならば現代の日本人が犯している凶悪で残忍な事件の数々は何なのでしょうか︖
一方、学校教育に子どもを送り出す家庭教育の目的は、社会的自立のために人間としてのモラルを身につけさせることだと思います。
しかし、現代の家庭ではそれがどこまでできているのでしょうか。

学校教育と家庭教育

この2 つの教育が互いに目的を忘れずに進むことで成り立つのが本来の教育の姿だと思います。
どちらも学力主義に偏りがちであったのではないでしょうか。
現代のような凶悪犯罪の数々を見聞きする度に、我々の住むこの日本を良くしていくには、教育の本来の目的に向かって人間を作って行くことに一刻も早く立ち戻ることだと思います。
本来教育は、幸せになるためのものなのです。
大いなる好奇心から学び行き、夢の達成へと進みゆくことにこそ子どもたちの幸福感は生まれるのだと思います。
我々大人は、教育の目的を心して子ども達を守り続けていきましょう。