「34年目の日本の受験」代表:荒関

2014/01/07

34年目の日本の受験

私は小中高校受験指導を始めて来年で34年目の1月を迎えます。

受験生と親御さんの取り組み方は両者ともに、確実に変わってきています。

良くなったと思われるのは、子どもの自主性を重んじるようになられたという点です。

これは、先の見えない現代の社会を親御さん自身が生き抜いておられるからこそではないでしょうか。

15年ぐらい前までは、偏差値の高い大学を出れば良い職場に入社できました。

しかし、現代の日本の企業では研究職でない限り偏差値だけでは入社すらできません。

人より秀でた発想力とそれを形にするまでの精神力。

または、人と違ったイメージ力とそれを形にするコミュニケーション力。

これらが重要になってきています。

なぜなら、日本はお金さえ出せば手に入らないものはなくなったからです。

だからこそ、人々が欲しているのは人間としてのぬくもりをサービスとして提供してくれる人と場所だと思います。




私の住むここ浜松は

日本でも有名な企業が誕生した場所です。

HONDA・ヤマハ・スズキ・ホトニクス等全て世界シェアを持つ企業です。

類まれな発想力とイメージ力そして、あきらめない精神力からオートバイや車が開発されてきました。

こうした企業が出現した頃と、現代は何が問題だというのでしょうか。

私は、学校教育が変わらなかったことが1番の問題だったと思っています。

34年前の日本の進学は受験戦争といわれるほど、良い高校良い大学へと言われていました。

その当時の受験生が今40代50代を迎え、毎年3万人以上の男性の自殺者が出ているというのです。

学校教育で培ったものが、急激に変わり行く日本の社会では太刀打ちできず取り残されてしまったというのでしょうか。




私は34年前から保護者様には

『子どもが好きなものが何であるかが分かる子に育ててください。』といい続けて来ました。

いくら偏差値の高い大学に進学しても、自分が何が好きなのかが分かっていない若者を沢山みてきました。

これでは、学校でいくら勉強ができても社会にでるときになって先が見えなくなってしまいます。

ではどうやって好きなものに気づかせるかといえば、一緒に遊ぶことです。

工作、ボール遊び、数遊び、水遊び、レゴや積み木、パズル、塗り絵、釣り、サイクリング等々です。

そうした遊びの中で子どもに1人でできた喜びを与え、要所要所で誉めていくのです。

幼少期のこうした遊びが、成人してからの思考の大きな糧になっていくのです。

代表 荒関