「どうすれば頭がよくなるのか?」親も子も皆に共通する悩みですよね。
様々な答えがあると思いますが、頭が良い子には共通していることがあります。
それは“読書”です。
頭が良い子は決まって本をよく読みます。
家庭の中で読書をする習慣ができているのです。
では、本を読む習慣はどうのように育むことができるのか?
『頭よい子が育つ本棚』から読書習慣に関するヒントを抜粋します。
◆トイレ、玄関、家中のあらゆるところに本を置く
「開成中学に合格した子の家では学習辞典がトイレの中に置かれていました。トイレはどの家にも必ずあるもで、しかも一人で入ります。このお宅ではその空間に着目。子どもがトイレで話したことをお父さんお母さんに話しそれを聞いた父母が同じ辞典を見て確認、家族でひとつの知識が共有されていました。もちろん無理にトイレに本を置く必要はありません。家族のだれもが、いつでも気軽に本を手に取れるスペースに置くことが重要なのです。」

◆家族の本をひとつの本棚にごちゃごちゃに入れる
「頭のよい子が育つ家の調査で、例外なく共通していたことが2点あります。ひとつは、家中のいろいろな場所に本を置くこと。もうひとつが、本棚を家族で共有しているということ。できる子どもは子ども部屋以外にリビングや廊下、おばあちゃんの部屋など家中のあらゆるところに居場所を作ってそこで勉強していました。そして居場所の多くには、家族の本が仲良く一緒になって本棚に納められていました。雙葉中学に合格した子どもの家には、自分の部屋の本棚に家族の本がごちゃごちゃと入っていました。共有の本棚は並べられた本すべてが家族の情報の発信源となり、コミュニケ ーションを活発にさせていたのです。」

◆お父さんはリビングで本を読み“親父の背中”を見せつける
「有名中学の先生方が共通して話していたことがあります。それは、“両親が本を読 んでいる姿を見せること”。読んでいるものは新聞でも雑誌でもいいのです。とにかく読んでいる姿を見せる、これが子どもを本好きにさせる秘訣です。大手中学受験塾で全国1位になり桜蔭中学に合格した女の子は、自室では勉強せずに新聞を読むお父さんの背中が見える場所でいつも勉強していました。彼女は、週末にお父さんがダイニングテーブルで新聞を広げながらお茶を飲んでいる姿を見ながら勉強するのが一番好きだと話していました。今の日本から失われつつある“親父の背中”の力が、そこにはあったのです。」

◆印象に残った部分はどんどん線を引いて本棚にしまう
「子どもを本好きにさせるには具体的にどうしたらよいかという質問に、田園調布学 園中学部の教頭先生から“まずは本に線を引かせます”と答えが。書物に線を引くということは、自分の中で引っかかった“なにか”を具体的に残しておく作業です。すなわち、より本の内容を理解することにつながるのです。」

◆「家族の思い出の本」を収納して感謝の気持ちを育てる
「武蔵中学に合格した男の子の家の本棚には、おじいちゃんの入院した時のことを記録した日記が入っていました。残念ながらおじいちゃんは最近他界されましたが、おじいちゃんの遺した日記は家族と一緒の居場所を確保したのです。この家にはもう1冊日記らしきものが。それはお父さんの海外出張の記録でした。入国審査でしどろもどろになったこと、ステーキハウスで偶然にダスティン・ホフマンと一緒になり話しかけようとしても英語が全く出てこなかったエピソードなどが書かれていました。その日記の最後のページには「子どもたちへ」というメッセージ。内容は“英語はよく勉強するように”。お父さんが英語で苦労したことがわかりました。そんな本を手掛かりに、子どもは我が家の歴史を知ることができます。今すぐ読まれなくても、将来偶然に読まれたときこそ読んだ子どもの感動と驚きは大きくなります。“家族遺産”とい うべき家族の記録は、子どもの胸になにかしら訴えるものがあると思います。」
~『 頭のよい子が育つ本棚』(学習研究社)より抜粋~
頭を良くする第一歩は“読書”です。
本を読むことで脳が活性化されます。
読書は頭 をよくするだけでなく、人格形成にも重要です。
活字離れしている昨今。
MIRAI生はたくさん本を読んでくださいね!!