夢の力がコミュニケーション障害を救う!

2017/05/08
36年間教育の場に身を置かせて頂き、時代の移り変わりを教育を通して、今正に肌で感じています。
教育業界は大きな転換期を迎えています。
とは言うものの、基礎学力は当然必要です。
そのために記憶力、理解力は幼児期から思考の臨界期である12 歳までに付けていかねばなりません。
しかし、その次の推理力や想像力を伸ばしておかないと、社会に出てからコミュニケーション障害を起こしやすいのです。
現代は他人と上手く関われない人が続出しているのです。
彼らの言動は、一言でいえば自分勝手だととらえられます。
わがままに育てたからそうなったのではなく、ひとつには現代のインスタント食品等に含まれるものが妊婦に大きく影響していると思います。
つまり、胎児の時の脳に影響を与えていたとも感じます。
そのため、本人も生きづらさを感じて生きていかねばならないのです。
そうした20代に最近妙に多く出会うようになりました。
初対面では、『失礼な人だなあ。』程度で終わりますが、1週間も一緒に行動すればこちらがお手上げになります。
そうした人が企業に入社し、現場の上司は本当に苦労をしているということをよく耳にします。
おまけに、本人は何をもって迷惑をかけているのかがさっぱり分からないのです。
そして行き着くのは、社会からの疎外感なのです。
では、どうしたら相互に上手くいくのでしょうか。
それは、幼児期から相手の立場を理解できる力を付けさせていくことでしょう。
最も有意義なのは、お手伝いではないでしょうか。
お手伝いをすることで仕事の段取りの基礎が自然に身に付きます。
また、実行後具体的に褒めてあげることは次への意欲を生み出します。
こうしたことをやってもらえたお子さんと、そうでないお子さんとでは、相手が望むことを瞬時に理解出来る能力の違いに差が大きく出るでしょう。
教育は、幸せになるためのものです。
真の幸せの意味をはき違えると、しゃにむに勉強をさせて子どもをだめにする場合も出てきます。
いわゆる一流大学に合格させることだけを、目指させる場合です。
大きな夢を持てるように導くことが希望する大学へ、そして好きなことで身を立てていくことへと繋がっていくのだと思います。
私は多くの教え子達を通じて、長年そのように感じてきました。