未来に生きる子どもたちのために育みたい力

2015/01/06

34年間教育界に身をおかせて頂きながらも、様々な異業種の代表の方とお会いしてきました。
34年間の中には、バブル崩壊後に廃業に追い込まれた方もおられました。
近年、子ども達に教育だけをしっかりと受けさせておけば良いという時代は終わったと感じています。
私は5年前より直営校MIRAIにおいて、育みたい3つの力を提言してきました。
1.夢を描ける力
2.優れた人と物の持つセンスに気づく力
3.お金をコントロールできる力

日本人は、そろばんをはじめとしてお金の計算はしっかりとできる人種ですが、
学校教育では、お金をコントロールできる力はどこにおいても育まれていません。
つまり、家庭においてのお金の扱い方や与え方がお金に対するその後を決めてしまうといっても過言ではないでしょう。
勿論、親がお金をコントロールできない場合に、反面教師となり子どもが自ら学ぶようになる場合もあります。
しかしそれは希であり、通常は身の丈の範囲で使うことができるように育てることが必要です。
その上で、いかにお金を増やしていくことを考えられる頭を育むのか、なのだと思います。
日本では戦前より、三井、三菱、住友といったような財閥の方でない限り、
一般国民はお金をコントロールできる力を学ぶべき時代であると感じています。
我々は、働いた対価の内税金を5%以上義務として国に納めます。
江戸時代の年貢米のようです。
そこに不満はあっても、対応策などを最初から考えようとしないのが普通です。
脱税はいけませんが、考えることで日頃の働き方を変えることはできます。
福沢諭吉先生は「人間にとって1番幸せなことは、好きなことを仕事にすることです。」とおっしゃられています。
夢を描ける力が育っていれば、好きな仕事に近づいていけるでしょう。
人生はどの位優れた人と物に出会えるか、そしてそれに気づけるかなのだとおもます。
日本はこのままの政治状況でいくと、貧富の差が広がっていくでしょう。
そうなると、
親が子どもに残すべきことは財産ではなくお金を生み出せる力とコントロールできる力なのだと思います。
TOYOTAから電気自動車が新たに発売されます。
名前は『MIRAI』だそうです。
開発に携わってきた36歳の私の教え子第1号が、メールでそのことを私に知らせてきてくれました。
彼も幼児期からの夢を形にした1人です。
又、現在社長になっている教え子達にもお金のことは教えてきたつもりですが、
コントロールできていることを願っています!!